明治大学のGPAは、S=4・A=3・B=2・C=1・F/T=0で計算し、F・Tの単位数も分母に入れるという全学共通の算出式で求められます(算出式の詳細は明治大学のGPA計算式を参照)。一方で、1学期に何単位まで登録できるか、2年次終了時に何単位必要か、GPAがいくつなら早期卒業を狙えるかといったルールは学部ごとに違います。
同じGPA 2.5でも、所属学部のルール次第で「余裕がある」のか「次の学期で取り返す余地が小さい」のかは変わります。この記事では、明治大学が公開している資料(全学のGPA制度説明、学生支援事務室のお知らせ、政治経済学部・商学部の便覧、国際日本学部の学習指導ガイダンス)を読み比べ、GPAに関わる学部別ルールを表に整理しました。
・全学:明治大学「成績評価とGPA制度について」
・奨学金:学生支援事務室「2026年度以降の秋の学内給費奨学金の変更点について」(2026年3月25日)
・政治経済学部:2026年度 学部便覧
・商学部:2025年度 学部便覧
・国際日本学部:学習指導ガイダンス(2026年度の日程で作成された資料)
入学年度によって適用される便覧が異なるため、最終的には自分の入学年度の便覧で確認してください。
① GPAが使われる場面(全学共通)
明治大学の公式説明では、GPAは成績通知表と成績証明書に表示され、次のような場面で使われる場合があるとされています。
- 奨学金の受給:学内の給付奨学金には、GPAの最低基準が設けられています(③で詳しく解説)。
- 海外留学:大学間協定留学などの学内選考では、応募時に成績通知表の提出が求められ、出願条件にGPAが含まれるプログラムがあります。
- 大学院進学:基礎資格や選考の参考になります。学内選考による進学を考えている場合は特に重要です。
- 修学指導・ゼミや研究室の配属:学部によっては参考資料として使われます。
また、明治大学の成績証明書には不合格科目とその評価は記載されません。証明書の見た目には出ないF・Tも、GPAの分母にはしっかり残っています。証明書を見て安心するのではなく、GPAの数字そのものを把握しておく必要があります。
② 学部別の比較表:履修上限・進級条件・卒業要件
3つの学部の資料から、GPAに関係するルールを抜き出したのが次の表です。
| 項目 | 政治経済学部 (2026便覧) | 商学部 (2025便覧) | 国際日本学部 (ガイダンス) |
|---|---|---|---|
| 履修上限(1年次・各学期) | 21単位 | 19単位 | 20単位 |
| 履修上限(2年次・各学期) | 22単位 | 22単位 | 24単位 |
| 履修上限(3・4年次・各学期) | 24単位 | 22単位 | 24単位 |
| 再履修科目の扱い | 上限に含む | 上限に含む | — |
| 進級条件 | 2年次終了時に36単位以上など | 2年次終了時に42単位以上など | — |
| 卒業要件単位 | 124単位 | 126単位 | 124単位 |
| 早期卒業のGPA基準 | — | 2年次修了時GPA3.2以上(またはS・A評価が80%以上) | GPA3.2以上(またはS・A評価が80%以上) |
「—」は、参照した資料に該当する記載が見当たらなかった項目です。制度が存在しないという意味ではありません。
この表から読み取れるポイントは3つあります。
1つ目は、1年次の履修上限が学部によって最大2単位違うことです。商学部は各学期19単位、政治経済学部は21単位で、1年間に登録できる単位は38単位と42単位になります。登録単位が少ないほど、1科目のF・TがGPAに与える影響は相対的に大きくなります。
2つ目は、再履修科目も履修上限に含まれることです。政治経済学部・商学部の便覧はどちらも、再履修科目を上限単位数に数えると明記しています。1年次に必修科目でF・Tを取ると、2年次はその再履修で上限の枠を使うことになり、新しい科目を取れる枠が減ります。
3つ目は、2年次終了時に進級条件があることです。政治経済学部は総修得36単位以上と外国語の単位数、商学部は基礎教育科目や外国語を含めて42単位以上が条件です。進級条件は修得単位数で判定されるため、F・Tを重ねるとGPAだけでなく進級にも響きます。