立教GPA Calculator
立教コラム

立教大学の派遣留学はGPA2.00以上、JASSOの係数はSもAも3点
|学部別の履修上限も比較

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立教大学のGPAは、S=4・A=3・B=2・C=1・D/欠=0で計算し、D・欠の単位も分母に入れるという全学共通の算出式で求められます(算出式の詳細は立教大学のGPA計算式を参照)。一方で、1年間に何単位まで登録できるかや、GPAを学部独自の制度でどう使うかは学部ごとに違います。

同じGPAでも、登録できる単位の枠が小さければ1科目の不合格が占める比重は大きくなります。また、留学の出願条件や奨学金の基準には、大学が数値で示しているものがあります。この記事では、立教大学が公開している資料(法学部・経済学部・経営学部・理学部の2026年度履修要項、派遣留学の募集要項、各学部の公式ページ)を読み比べ、GPAに関わるルールを表に整理しました。

この記事で比較している資料
・全学:教務事務センター「GPA状況について」
・法学部・経済学部・経営学部・理学部:2026年度 履修要項(2016年度以降入学者用)
・留学:国際センター「派遣留学生募集要項」(2025年4月時点の情報で作成)、「立教大学の海外プログラム」(2025年4月現在)
・法学部:「法曹コース・早期卒業制度(法学科)」ページ
・経営学部:成績優秀者表彰のお知らせ(2024年6月・2025年6月掲載)
履修要項によると、履修登録上限は入学年度によって異なる場合があります。最終的には自分の入学年度の履修要項で確認してください。

① 学部別の比較表:履修登録上限と学部独自の制度

4つの学部の2026年度履修要項から、GPAに関係するルールを抜き出したのが次の表です。上限は「年間/春学期・秋学期それぞれ」の単位数です。

項目法学部経済学部経営学部理学部
(物理・化学・生命理)
履修上限(1年次)46/3844/3048/3048/30
履修上限(2年次)48/4048/3048/3048/30
履修上限(3年次)48/4044/3044/3048/30
履修上限(4年次)48/4048/3044/3032/20(卒業研究を履修しない学生は年間48)
不合格科目の扱い上限に含む上限に含む上限に含む上限に含む
全学共通科目(総合系)各学期6単位以内各学期6単位以内各学期6単位以内各学期6単位以内
GPA・成績を使う学部独自の制度法学科の法曹コース・早期卒業(数値基準の記載なし)—成績優秀者表彰(前年度GPA上位)—

「—」は、参照した資料に該当する記載が見当たらなかった項目です。制度が存在しないという意味ではありません。理学部数学科は1年次の各学期が29単位、4年次が年間36・各学期20単位(講究を履修しない学生は年間48単位)です。

この表から読み取れるポイントは4つあります。

1つ目は、1年次の年間上限が学部によって最大4単位違うことです。経済学部は44単位、法学部は46単位、経営学部と理学部は48単位です。2単位科目に換算すると、経済学部は経営学部・理学部より2科目少なく登録することになります。登録単位が少ないほど、1科目のD・欠がGPAに与える影響は相対的に大きくなります。

2つ目は、学期ごとの上限より年間上限のほうが効いてくることです。どの学部も春・秋の上限を足すと年間上限を超えるため、実際の登録は年間上限で頭打ちになります。法学部は学期上限が38〜40単位と大きく、春と秋の配分を比較的自由に組める形です。経済・経営・理学部は各学期30単位が上限です。

3つ目は、単位を落とした科目も上限に数えられることです。4学部の履修要項はどれも「単位を修得できなかった科目も履修登録上限に含まれる」と明記しています。上限は登録した単位で数えるので、D・欠になった科目もその年の枠を使ったことになります。取り直す場合は、翌年以降の枠をさらに使うことになります。

4つ目は、理学部の4年次は卒業研究を履修すると上限が下がることです。物理・化学・生命理学科では年間32単位、数学科では講究を履修すると年間36単位になります。4年次に残りの単位をまとめて取る計画は立てにくいため、3年次までにGPA対象科目を計画的に修得しておくことが大切です。

② 派遣留学の出願には「累積GPA2.00以上」が必要

国際センターの「派遣留学生募集要項」では、大学間協定に基づく派遣留学制度の出願資格として、出願時の累積GPAが2.00以上であることが挙げられています。この条件は2025年9月の募集から適用されています。留学案内冊子「立教大学の海外プログラム」(2025年4月現在)にも同じ条件が載っています。

同じ募集要項では、協定校が独自に定める成績要件を満たすことも出願資格になっています。さらに、出発までに立教大学でのGPAが派遣先の基準を下回った場合は、派遣が取り消しになる場合があるとされています。選考に通ったあとも、GPAを維持する必要があるということです。なお、保護者向けFAQでは、選考は成績だけ、語学力だけで決まるものではないと説明されています。

D・欠が何科目までなら2.00を保てるか

「2.00」という基準を自分ごとにするために、1年次終了時点の累積GPAで試算してみます。合格した科目の平均GPが2.5(AとBが半々程度)で、年間上限いっぱいまで2単位科目を登録した場合です。

D・欠(2単位科目)経済学部(年44単位)法学部(年46単位)経営・理学部(年48単位)
0科目2.502.502.50
2科目2.27(100÷44)2.28(105÷46)2.29(110÷48)
4科目2.05(90÷44)2.07(95÷46)2.08(100÷48)
5科目1.93(85÷44)1.96(90÷46)1.98(95÷48)

平均GP2.5の学生なら、どの学部でもD・欠が4科目まではぎりぎり2.00を上回り、5科目目で下回る計算です。登録上限が大きい学部ほど少しだけ下がり方が緩やかですが、差は0.05ほどにとどまります。合格科目の平均GPがもっと低い場合は、許される科目数はさらに少なくなります。

ポイント:「欠」は受けなかっただけでも計算上はDと同じ

上の試算は、Dでも欠でも結果は同じです。どちらもGPは0で、単位数は分母に残ります。履修中止(Q)の手続きをした科目はGPAの対象外になるため、続けられない科目は期限内に手続きを済ませるかどうかを早めに判断しましょう。

③ JASSO奨学金の「成績評価係数2.30」はGPAとは別の計算

同じ派遣留学生募集要項には、日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度(協定派遣)の推薦基準として、成績評価係数2.30以上(3点満点)が載っています。判定に使うのは、奨学金の採用者選考時点の前年度の単位です。家計基準もあり、毎年必ず配分されるとは限らないと書かれています。

注意したいのは、この係数が立教のGPAとは計算方法が違う点です。募集要項の式では、SとAをどちらも3、Bを2、Cを1、D・Fを0として、総登録単位数で割ります。立教のGPAではSが4なので、同じ成績でも係数のほうが低く出ます。2つの差は「Sの単位数÷総登録単位数」に等しくなります。

例(2単位科目×22科目=44単位)立教のGPA(4点満点)成績評価係数(3点満点)
S6・A8・B6・C22.82(124÷44)2.55(112÷44)
S6・A8・B4・C2・D22.64(116÷44)2.36(104÷44)

2つ目の例では、GPAは2.64あっても係数は2.36で、2.30まで余裕はほとんどありません。JASSOの奨学金を検討している場合は、GPAの数字だけで判断せず、この式で係数も計算しておくと安心です。

④ 学部独自の制度でGPA・成績が使われる例

  • 法学部(法学科):法曹コースは、4月時点で法学科2年次に在籍する学生が事前に申請し、専門科目の成績と志望理由書をもとに選考されます。早期卒業制度は、法曹コース生で法科大学院に進学する学生が対象で、所定の単位を「一定の優秀な成績」で修得すると3年次修了時に卒業できる仕組みです。参照したページには、GPAの具体的な数値は書かれていませんでした。
  • 経営学部:経営学部のお知らせによると、2023年度分の成績優秀者表彰(2024年6月掲載)は「昨年度の累計GPAが3.5以上」の2〜4年次生が対象でした。2024年度分(2025年6月掲載)は「前年度のGPAが上位であった」各学年約10名が対象と書かれており、年度によって選び方の表現が変わっています。
  • 全学の学内奨学金:RIKKYO PORTALの学部学生向け奨学金一覧には、学業奨励奨学金(2年次以上)や校友会成績優秀者留学支援奨学金などが並んでいますが、一覧ページにGPAの数値基準は書かれていません。応募する場合は各奨学金の募集要項を確認してください。

⑤ 立教版GPA計算機での確かめ方

  • 学部・学科を選んで卒業要件を確認する:学部・学科を選択すると、卒業要件単位をもとにしたシミュレーションができます。
  • 履修中の科目を「もし欠だったら」で入力してみる:評価をDにすると(欠の科目もDとして入力します)、その単位が分母に残ったときのGPAをすぐ確認できます。2.00といった基準との距離がつかめます。
  • 目標GPA逆算シミュレーターで必要な平均GPを出す:留学の出願条件などを目標GPAに入れると、残りの単位で必要な平均GPが表示されます。

この記事のまとめ

  1. GPAの算出式は全学共通だが、履修登録上限は学部・学年ごとに異なる
  2. 1年次の年間上限は経済学部44単位、法学部46単位、経営学部・理学部48単位で、単位を落とした科目も上限に含まれる
  3. 派遣留学の出願には累積GPA2.00以上が必要(2025年9月募集から)で、派遣先の基準を下回ると取り消しの場合もある
  4. JASSO協定派遣の成績評価係数2.30以上は、SもAも3点で数えるため立教のGPAより低く出る
  5. 正式な条件は年度・入学年度で変わるため、必ず自分の入学年度の履修要項と募集要項で確認する
記事執筆:H.O(立教GPA Calculator運営者・青山学院大学法学部27卒)

この記事は立教大学が公開している資料・学部の履修要項を読み比べて執筆した制度解説です。運営者自身は立教大学の在学生・卒業生ではありません。制度は年度により改定されるため、正式な数値・条件は必ず立教大学公式サイト・所属学部の履修要項・RIKKYO PORTALでご確認ください。運営者の詳しいプロフィールは運営者についてをご覧ください。