「早稲田の卒業要件は124単位」——ネット上でよく見かける説明ですが、これは半分だけ正しく、半分は間違いです。政治経済学部や商学部など多くの文系学部は確かに124単位ですが、法学部は136単位、理工系は学科によって124〜136単位までばらつきがあります。同じ「早稲田生」でも、所属学部によって残り必要単位数の見え方はまったく違うのです。
本サイトでは早稲田大学が公開する全13学部の2026年度学部要項を1つずつ確認し、学科・専修レベルまで卒業要件単位数を調査しました。この記事ではその全データを一覧化し、なぜこれほど差が出るのかを解説します。
① 早稲田・全13学部の卒業要件単位数一覧
学部・学科(専修)ごとの卒業要件単位数は以下のとおりです。124単位が「標準」で、それより多い学部・学科は太字で示しています。
| 学部 | 学科・専修 | 単位 |
|---|---|---|
| 政治経済学部 | 政治学科・経済学科・国際政治経済学科 | 124 |
| 法学部 | (学科なし) | 136 |
| 教育学部 | 教育学科(教育学・生涯教育学・教育心理学専修) | 124 |
| 教育学科(初等教育学専攻) | 134 | |
| 国語国文学科・英語英文学科・数学科・複合文化学科 | 124 | |
| 社会科(地理歴史・公共市民学専修) | 124 | |
| 理学科(生物学・地球科学専修) | 134 | |
| 商学部 | (学科なし) | 124 |
| 社会科学部 | 社会科学科 | 124 |
| 国際教養学部 | 国際教養学科 | 124 |
| 文化構想学部 | 文化構想学科 | 124 |
| 文学部 | 文学科 | 124 |
| 基幹理工学部 | 数学・応用数理・機械科学航空宇宙・電子物理システム・情報理工・情報通信・表現工学の全7学科 | 126 |
| 創造理工学部 | 建築学科・経営システム工学科 | 136 |
| 総合機械工学科・社会環境工学科・環境資源工学科 | 130 | |
| 先進理工学部 | 物理学科・応用物理学科 | 132 |
| 化学・生命化学科・応用化学科・生命医科学科・電気情報生命工学科 | 126 | |
| 人間科学部 | 人間環境科学科・健康福祉科学科・人間情報科学科 | 124 |
| スポーツ科学部 | スポーツ科学科 | 124 |
② なぜこれほど単位数に差があるのか
単位数の差は、各学部のカリキュラム設計の違いを反映しています。
- 法学部(136単位):法律必修科目群が多く、体系的に法律科目を積み上げる必要があるためカリキュラムの絶対量が多くなります。
- 理工系学部(126〜136単位):実験・実習・制作科目(B3群)や情報関連科目が必修として組み込まれており、講義科目に加えて実技系の単位が積み上がります。特に建築学科・経営システム工学科は136単位と、理工系の中でも最多です。
- 教育学部・初等教育学専攻(134単位):教員免許取得を前提としたカリキュラムのため、教職課程の科目群が上乗せされます。
- 文系学部の多く(124単位):必修科目が比較的少なく、学生が選択科目で自由に組み立てる設計思想のため、標準的な124単位に収まっています。
つまり単位数の多さは「その学部が要求する専門性・実技要素の量」を映しています。136単位の学部を選んだ場合、その分だけ1年あたりの平均履修単位数を多めに見積もっておく必要があるということです。