青山学院大学の奨学金と聞くと、家計の状況で選ばれる経済支援型を思い浮かべる人が多いと思います。ただ、大学の「2026年度 奨学金ガイド」を読むと、成績が関わる場面が2つあります。1つは前年度の成績で選ばれる「学業成績優秀者表彰」、もう1つは給付奨学金を受け取り始めた後に毎年行われる成績の確認です。
このサイトの明治・中央のコラムでは、奨学金に応募するときに必要なGPAを学部ごとに比べました。この記事では青学について、成績で選ばれる制度と、受け取った後に成績しだいで止まる仕組みを、公式資料に書かれている範囲で整理します。
・青山学院大学「2026年度 奨学金ガイド」
・日本学生支援機構(JASSO)「適格認定(学業等)」のページ(2026年10月12日に閲覧)
制度の内容は年度によって変わることがあります。最終的には学生ポータルのお知らせと、奨学金の窓口で確認してください。
① 青学の奨学金のうち、成績が関わるもの
奨学金ガイドに載っている制度のうち、成績について記載があるものを抜き出すと次のとおりです。かぎかっこ内はガイドの原文です。
| 制度 | 種類 | 成績についての記載 |
|---|---|---|
| 青山学院大学 学業成績優秀者表彰 | 学内・給付 | 「2年次以上の学生で前年における学業成績が優秀と認められる者を表彰し、副賞として学資金を給付する」 |
| 地の塩、世の光奨学金(入学前予約型) | 学内・給付 | 「学業成績が優秀であるにもかかわらず、経済的理由で進学が困難な学生」が対象。給付期間は「原則4年間の継続給付(*毎年継続審査あり)」 |
| 青山学院大学 経済支援給付奨学金 | 学内・給付 | 「成業が見込める者で、経済的理由により学費支弁が困難な者」が対象 |
| 高等教育の修学支援新制度(JASSO給付奨学金+授業料減免) | 学外・給付 | 採用後、学校が成績を確認してJASSOに報告する「適格認定」がある(③で解説) |
ガイドの「よくある質問」には「評定平均値が低いのですが、奨学金は受けられますか?」という質問があり、大学は「成績が低いから、収入が高いから、どの奨学金も資格がないということではありません」と答えています。経済支援を目的とした奨学金は、成績上位でなくても対象になり得るということです。
奨学金ガイドには、学内奨学金の選考に使うGPAの具体的な数値は載っていません。明治大学の学内給付奨学金(GPA2.20以上)や、中央大学の学長賞・学部長賞給付奨学金(学部によりGPA3.3〜3.6)のような「GPA○以上」という数値基準が青学の各奨学金にもあるかどうかは、この記事では確認できていません(未確認)。応募を考えている奨学金がある場合は、学生ポータルの募集要項で確認してください。
② 学業成績優秀者表彰:前年度の成績で選ばれる
青学で「成績そのもの」が対象になる制度が、学業成績優秀者表彰です。ガイドでは「本学に在籍する2年生以上の学生で、在籍する年次の前年度において学業成績が優秀と認められる者に対して表彰し、表彰盾及び副賞として学資金を授与しています」と説明されています。
| 賞 | 副賞 | 採用人数(ガイドの採用実績) |
|---|---|---|
| 最優秀賞(学部・大学院) | 20万円 | 90名 |
| 優秀賞(学部) | 10万円 | 82名 |
| 奨励賞(学部) | 5万円 | 123名 |
採用人数はガイドの奨学金一覧に記載の採用実績(2025年12月31日現在)です。
ポイントは、対象が「前年度」の学業成績だということです。たとえば2年生で表彰されるかどうかは、1年生の1年間の成績で決まります。1年次の成績がそのまま審査の対象になる点は、早いうちに知っておきたいところです。
一方で、ガイドには選考に使う指標(GPAなのか、修得単位数も見るのか)、学部ごとの人数枠、応募の手続きが必要かどうかは書かれていません。この点は未確認です。
③ 給付奨学金を受け取った後に行われる「適格認定」
ガイドの採用実績では、青学で最も受給者が多い給付型の制度は高等教育の修学支援新制度(JASSO給付奨学金+授業料減免)で、2,086名となっています。この制度の給付奨学金は、採用されたら卒業まで自動的に続くわけではありません。JASSOのページには次のように書かれています。
4年制大学の場合、この確認(適格認定(学業))は学年末に行われます。結果は「継続」「警告」「停止」「廃止」の4つに分かれ、基準は次のとおりです。
| 区分 | 基準(JASSOの記載) | どうなるか |
|---|---|---|
| 警告 | 次のいずれか ・修得単位数の合計数が標準単位数の7割以下 ・GPA(平均成績)等が下位4分の1 ・出席率8割以下など、学修意欲が低いと学校が判断した場合 | 支給は続く。ただし学業成績が向上せず、次回も「警告」になると「廃止」 |
| 停止 | 2回連続して「警告」となった場合のうち、2回目の「警告」の理由が「GPA(平均成績)等が下位4分の1」のみの場合(3回連続で「警告」となった場合を除く) | 支給が中断する。次の成績判定で「廃止」「警告」のどちらにも当たらなければ再開できる |
| 廃止 | 次のいずれか ・修業年限で卒業できないこと(卒業延期)が確定 ・修得単位数の合計数が標準単位数の6割以下 ・出席率が6割以下など、学習意欲が著しく低いと学校が判断した場合 ・連続して「警告」に該当した場合(「停止」に当たる場合を除く) | 給付奨学生の資格を失う。学業成績が著しく不良で、やむを得ない事由がない場合は、支給済みの給付奨学金の返還も求められる |
なお、学内の「地の塩、世の光奨学金」にも、ガイドに「毎年継続審査あり」と書かれています。こちらの継続審査で成績がどのように見られるかは、ガイドには書かれていません(未確認)。