「自分の成績表、S・A+・A・A-…って評価が細かすぎて、結局GPAがどう計算されているのか分からない」——法政大学の成績照会画面を見て、そう感じたことがある人は多いはずです。法政大学のGPA制度は、多くの大学が採用する4〜6段階評価とは違い、合格評価だけで10段階、不合格評価を含めると12段階という非常に細かいGP刻みを採用しています。
この記事では、法政大学の学則・公式情報公開ページという一次資料をもとに、GPAの算出式とGP換算表を正確に確認したうえで、具体的な数字を使った計算例、そしてGPA対象外となる評価(P・F・RR・RS)の扱いまでを整理して解説します。
① 法政大学のGPA算出式(公式)
法政大学のGPAは、以下の式で算出されます。
小数点第3位を四捨五入して算出されます。ポイントは分母で、「履修科目の総単位数」には不合格評価であるD・Eの単位数も含まれます。GPAの対象外となるのは、後述するP・F(合否のみの科目)およびRR・RS(単位認定科目)のみです。
この算出方式自体は早稲田大学など他大学でも見られる「不合格分も分母に算入する」タイプの方式です。法政大学が特徴的なのは、算出式そのものよりもGPへの換算刻みが非常に細かいという点にあります。
② 12段階・0.1刻みのGP換算表という特徴
法政大学の成績評価は、2019年度からの基準でS・A+・A・A-・B+・B・B-・C+・C・C-の10段階が合格、D・Eの2段階が不合格という計12段階です。多くの大学がA・B・C・Dのような4段階、あるいはA+を加えた5〜6段階でGPを整数刻み(4.0・3.0・2.0・1.0など)にしているのに対し、法政大学は合格評価を0.1刻みで細分化しています。
| 評価 | 素点の目安 | GP |
|---|---|---|
| S | 100〜90点 | 4.0 |
| A+ | 89〜87点 | 3.3 |
| A | 86〜83点 | 3.0 |
| A- | 82〜80点 | 2.7 |
| B+ | 79〜77点 | 2.3 |
| B | 76〜73点 | 2.0 |
| B- | 72〜70点 | 1.7 |
| C+ | 69〜67点 | 1.3 |
| C | 66〜63点 | 1.0 |
| C- | 62〜60点 | 0.7 |
| D(不合格) | 59点以下 | 0.0 |
| E(不合格) | 未受験・採点不能 | 0.0 |
この0.1刻みの細かさによって、「同じA評価」でもA+(3.3)・A(3.0)・A-(2.7)の間に0.3ずつの明確な差がつきます。大味な4段階評価の大学であれば同じ「A」として扱われるような素点の違いが、法政大学ではGPAにそのまま反映されるということです。GPAの精度がより細かく出るのが法政方式の大きな特徴だと言えます。
C-(0.7)とD(0.0)の間には大きな落差があります。「際どく合格したC-」と「一歩及ばず不合格のD」の差は、GP上では0.7ポイント。合格ラインぎりぎりの科目ほど、GPAへの影響が読みにくくなる区間です。