法政大学のGPAは、合格の評価だけで10段階あります。S・A+・A・A-・B+・B・B-・C+・C・C-と細かく分かれていて、GPも4.0・3.3・3.0のように小数で決まっています。そのため、素点が1点違うだけでGPが0.3〜0.7変わる境目があちこちにあります。
もう一つ、他大学の情報と混同しやすいのが「F」です。多くの大学ではFは0点で分母に入る不合格ですが、法政大学のFは合否だけで判定する科目の不合格で、GPAの計算には入りません。
この記事では、法政大学の学則と情報公開ページ(成績評価基準及びGPA制度について)をもとに、GPAの計算方法をこの2点を中心に解説します。
法政大学のGPAの計算式
小数点第3位を四捨五入します。分母の「履修科目の総単位数」には、不合格のD・Eの単位数も含まれます。GPAの対象になるのは、原則として2008年度以降に開講された全学部の科目です。
GP換算表と、1つ上の評価との差
2019年度からの基準では、合格10段階と不合格2段階の計12段階です。右の列は、1つ上の評価とのGPの差です。
| 評価 | 素点の目安 | GP | 1つ上との差 |
|---|---|---|---|
| S | 100〜90点 | 4.0 | — |
| A+ | 89〜87点 | 3.3 | 0.7 |
| A | 86〜83点 | 3.0 | 0.3 |
| A- | 82〜80点 | 2.7 | 0.3 |
| B+ | 79〜77点 | 2.3 | 0.4 |
| B | 76〜73点 | 2.0 | 0.3 |
| B- | 72〜70点 | 1.7 | 0.3 |
| C+ | 69〜67点 | 1.3 | 0.4 |
| C | 66〜63点 | 1.0 | 0.3 |
| C- | 62〜60点 | 0.7 | 0.3 |
| D(不合格) | 59点以下 | 0.0 | 0.7 |
| E(不合格) | 未受験・採点不能 | 0.0 | — |
差の大きさは一定ではありません。いちばん大きいのは89点と90点(A+とS)、60点と59点(C-とD)の境目で、どちらも0.7です。80点と79点、70点と69点の境目は0.4、同じアルファベットの中(A+→A→A-など)は0.3ずつです。
4段階評価の大学なら、80点も89点も同じ「A」で同じGPになります。法政大学では、この間にA-・A・A+の3つの段階があり、それぞれGPが違います。
計算例:1点の差でGPAはどれだけ動くか
ある学期に5科目・12単位を登録し、次の成績だったとします。
| 科目 | 評価 | 単位 | GP | GP×単位 |
|---|---|---|---|---|
| 専門科目A | A+(89点) | 4 | 3.3 | 13.2 |
| 専門科目B | B | 2 | 2.0 | 4.0 |
| 教養科目C | A- | 2 | 2.7 | 5.4 |
| 語学D | C+ | 2 | 1.3 | 2.6 |
| 実技E | D(59点) | 2 | 0.0 | 0.0 |
| 合計 | — | 12単位 | — | 25.2 ÷ 12 = 2.10 |
このうち2科目の素点が少し違っていた場合を計算してみます。
| 変わった点 | 計算 | GPA |
|---|---|---|
| 専門科目Aが86点(A) | 24.0 ÷ 12 | 2.00 |
| 元の成績のまま | 25.2 ÷ 12 | 2.10 |
| 実技Eが60点(C-) | 26.6 ÷ 12 | 2.22 |
| 専門科目Aが90点(S) | 28.0 ÷ 12 | 2.33 |
4単位の専門科目Aは、89点と90点の1点差でGPAが0.23変わります。実技Eは2単位ですが、59点と60点の1点差で合否が分かれ、GPAが0.12変わります。単位数の大きい科目と、合格ライン前後の科目ほど、1点の重みが大きくなります。